Knowing the partner's objective increases embodiment towards a limb controlled by the partner

論⽂概要

アバターの右側と左側を別々の人が操作する結合身体アバターを開発した。しかし、他者が操作する半身に対しては、身体所有感や行為主体感は生じない。どのようにしたら他者が操作する身体部位に身体所有感や行為主体感を誘発することが出来るかを調べた。
 

特筆すべき研究成果

パートナーと同じターゲットに手を伸ばす、つまり左右の両手で1つのターゲットにリーチングする条件、異なるターゲットに手を伸ばすがパートナーのターゲットも見えている条件、お互いが相手のターゲットは見えず自分のターゲットに手を伸ばす条件を比較した。その結果、ターゲットが同一の場合、および相手のターゲットが見える場合に、身体所有感および行為主体感が増加した。
 

今後の展望・応⽤+社会実装の可能性

目標を共有することが身体所有感や行為主体感を増加させる可能性が示唆された。これによって、パートナーとの共感が増加したり、好意度が上がったり、複雑な協調作業のパフォーマンスが上がる可能性がある。
 

主要成果論⽂

Harin, H., and Kitazaki, M.
Proceedings of IEEE VR 2022
10.1109/VRW55335.2022.00252