展⽰空間を追体験するバーチャルミュージアム

論⽂概要

ミュージアム展⽰の鑑賞体験は,個々の展⽰物,展⽰空間全体,そしてミュージアムスタッフによる解説といった複合的な情報によりもたらされる。360度映像を駆使したVR技術の活⽤により、展⽰物のデジタルデータ化のみならず,展⽰空間を含む鑑賞体験も記録・再現可能となる。本研究では、⽇本科学未来館と協同で⾏った「鑑賞者視点のミュージアム展⽰アーカイブ」のデザインプロセスを報告する。

特筆すべき研究成果

来場者個⼈のミュージアム展⽰の鑑賞体験に着⽬することで、従来とは異なるアプローチによるミュージアムアーカイブの⽅法を提案した。また、⽇本科学未来館スタッフとの密な連携による研究の実施および、2件の⼀般公開イベントでのデモ展⽰を⾏った。

今後の展望・応⽤+社会実装の可能性

バーチャルミュージアムとして社会実装し、広く公開する可能性がある。また、今回の研究を通じて得られた知⾒に基づき、ミュージアム以外の空間での体験アーカイブへの応⽤が期待される。

主要成果論⽂

佐々⽊智也, ⽠⽣⼤輔, 船津武志, 登嶋健太, 泉原厚史, 柏野善⼤, 檜⼭敦, 稲⾒昌彦 第 25 回⽇本バーチャルリアリティ学会⼤会論⽂集(2020 年 9 ⽉) http://conference.vrsj.org/ac2020/program/doc/1A1-2_PR0166.pdf.