Communications in Virtual Environment Improve Interpersonal Impression

論⽂概要

VRChatなどのバーチャルリアリティ(VR)空間やVRソーシャルネットワークでは、手を振る、握手する、ハグするなどさまざまなコミュニケーションが行われている。このようなコミュニケーションが相手の魅力やコミュニケーションにどのような影響を与えるかを調べた。2人の実験参加者を同時にモーションキャプチャシステムで記録し、アバターの姿のみでコミュニケーションを行い、そのあと対人魅力とコミュニケーションの印象を主観評定で計測した。
 
 

特筆すべき研究成果

相手のアバタを実際に触って頭をなでる条件、バーチャルにはアバタの頭を撫でるが触覚はない条件、ただ手を振るだけの条件、いずれにおいてもコミュニケーションの後には、相手への印象が良くなり、コミュニケーションがしやすくなったと印象が変わった。
 

今後の展望・応⽤+社会実装の可能性

バーチャル空間において、コミュニケーションを取ることが、対人印象や対人関係をよくすることが示された。近年、VRソーシャルネットワークにおける非倫理的行動・反社会的行動や嫌がらせが問題となっている。コミュニケーションを適切に導入することで、VR社会の向社会性を向上させることが可能かもしれない。
 

主要成果論⽂

Kato, Y., Sugimoto, M., Inami, M., and Kitazaki, M
IEEE Virtual Reality 2021
10.1109/VRW52623.2021.00189