Re-association of Body Parts

論⽂概要

バーチャルリアリティを⽤いた視覚と⾝体運動の連動によって,右⼿の親指をバーチャルな左腕に変換する⾝体部位再マッピングが可能なことを⽰した。ただし,従来の同じ⾝体部位同⼠のマッピングと⽐較すると,異なる⾝体部位間の再マッピングによる⾝体所有感は弱い。本研究は,⼈間拡張における⾝体図式を拡張し,その限界を理解することに貢献する。

特筆すべき研究成果

右親指とバーチャルな左腕が連動して動くことで,右⼿親指がバーチャルな左腕になり,その左腕が⾃分の⾝体の⼀部であるかのように感じられた。しかし,この⾝体所有感はあまり強くなく,通常の同じ⾝体部位同⼠の同期により⽣じる⾝体所有感よりも弱いものであることが⽰唆された。

今後の展望・応⽤+社会実装の可能性

本研究は,⼈の⾝体観や⾝体図式を拡張し,⼈間拡張技術の可能性や限界を調べることに貢献する。このような⾝体部位再マッピングは,将来の新しい機能性義肢や⾝体化技術の開発にも役⽴つ。

主要成果論⽂

Ryota Kondo, Yamato Tani, Maki Sugimoto, Kouta Minamizawa, Masahiko Inami & Michiteru Kitazaki Frontiers in Robotics and AI DOI: https://doi.org/10.3389/frobt.2020.00026.