Enhancing Virtual Walking Sensation using Self-Avatar in First-person Perspective and Foot Vibrations
論⽂概要
足裏に歩行時の接地をシミュレートするようなリズミカルな振動を与えることでバーチャルな歩行感覚を誘発することができる(Kitazaki, et al., iPerception, 2019)。一人称視点から自己身体アバターを観察し、実際には座って静止しているにも関わらず足裏に振動を与えると同時に、同期してアバターが歩行する映像を体験することでバーチャル歩行体験を増強できるかを調べた。
特筆すべき研究成果
一人称視点からのアバターを観察するために多くの鏡を配置し、それを見ながら体験したところ、アバターが表示された場合にはアバターを表示しない場合よりもバーチャル歩行感覚は増強された。また、手足のみの透明身体アバターを同様に提示すると、全身アバタよりは弱いか同様の増強効果が得られた。
今後の展望・応⽤+社会実装の可能性
歩行するアバターを一人称視点から観察するだけでバーチャル歩行体験を増強することが可能であり、歩くことに困難がある人や危険などの理由で外を歩けない社会状況において歩行体験をより自然に提供することができる。
主要成果論⽂
Matsuda, Y., Nakamura, J., Amemiya, T., Ikei, Y., and Kitazaki, M.
Frontiers in Virtual Reality
10.3389/frvir.2021.654088