Virtual Living Lab

論⽂概要

ソーシャルVRプラットフォームであるVRChat上にVirtual Living Lab (VLL)とJIZAI HUBを作成した。VLLはVRChatのユーザーが自在化した身体を活用してコミュニケーションをとるためのバーチャル環境である。VLL環境では、バーチャル身体に頭部や手足を追加し、日常的な作業やタスクを行うことができる。JIZAI HUBは複数身体や分身といった自在化身体のアバターが設置されたバーチャル環境である。この環境では、ユーザーが自由にアバターを変更し自在化身体を体験できる。本研究では、これらの環境を用いたワークショップを開催し、自在化身体に対する社会需要性を検証した。
 

特筆すべき研究成果

中学生以上を対象としたワークショップにおいて、メタバースを使用した経験がない参加者が自在化身体アバターを随意に操作し、他の参加者とコミュニケーションを取ることが可能だった。

今後の展望・応⽤+社会実装の可能性

現在の環境では、VLLとJIZAI HUBの二つのワールドを相互に移動するための装置を設置しているが、社会実装に向けてこれを他の自在化研究のワールドに対応させる。また、稲見自在化身体プロジェクトにおいて提案された自在化身体を網羅的にバーチャル環境で体験できる環境の構築を目指す。

主要成果論⽂

Theophilus Teo, Kuniharu Sakurada, Masaaki Fukuoka, Maki Sugimoto, Techniques for using VRChat to Replace On-site Experiments, IEEE ISMAR 2022 workshop, 2022.10 DOI: 10.1109/ISMAR-Adjunct57072.2022.00055
Masaaki Fukuoka, Theophilus Teo, Michiteru Kitazaki, Maki Sugimoto,
ワークショップ:【メタバース入門】VRアバターでJIZAI body(ジザイボディ)を体験!,空想と実装展,日本科学未来館,2022.8 .