Transfantome

 

論⽂概要

従来の遠隔ロボット操作では、⼀⼈の操縦者による1 台のロボット操作を想定するものが多く、⼤きさや構造が異なる複数台のロボットを同時に扱うための⼿法は確⽴していない。本研究では、⼤きさの異なるロボットごとに適切な視点を設定し、それら複数の視点間を移動することで、等⾝⼤の⾝体とは⼤きさの異なるロボットアームを備えた複数のロボットによる効率的な作業を⾏うための⼿法を提案した。
 

特筆すべき研究成果

遠隔ロボットの新しい操作⼿法を提案しただけでなく、複数台のロボットを⽤いて実機でその有⽤性を⽰した。SIGGRAPH 2019では、5⽇間の体験可能なデモンストレーション展⽰を⾏い、これにより、実世界での利⽤についての具体的な提案および、産業応⽤可能性が⾼いことを⽰した。

今後の展望・応⽤+社会実装の可能性

本⼿法を産業⽤ロボットアームなどに適⽤することで、実際の⼯場などで実作業を想定した動作検証を⾏うことができる。また、ロボット操作に使⽤するコックピットを改良することで、多様なロボットの構成や作業に対応可能なシステムの構築が可能になる。

主要成果論⽂

Seito Matsubara, Sohei Wakisaka, Kazuma Aoyama, Atsushi Hiyama, Masahiko Inami. PLoS ONE 15(8): e0236497, 2020. DOI: https://doi.org/10.1371/journal.pone.0236497.