Visual Search of Interactive Gaze in a Virtual Environment

論⽂概要

⼈と⽬があうとドキッとする。⼀⽅,⽬を逸らされるとどうしてと思う。いずれにせよ,⾃分が⾒た相⼿が⾃分を⾒るのか⽬を逸らすのかについて⼈は敏感である。この⽬を合わせる,⽬を逸らすのメカニズム解明のために,眼球運動が計測できる頭部搭載型ディスプレイ(HMD)を⽤いて,⾃分の視線に合わせてダイナミックに⽬を合わせる・⽬を逸らすアバターの頭部を⽤いて視覚探索の実験を⾏った。

特筆すべき研究成果

⼈は,⽬を逸らす顔のなかに1 つだけ⽬を合わせる顔がある場合には⾒つけるのが早く,逆に⽬を合わせてくる顔の中に1 つだけ⽬を逸らす顔がある場合には⾒つけるのが遅れることが明らかとなった。⼀⽅で,⾒ると⽬を閉じる顔と組み合わせた場合には,⽬を合わせる刺激が早く⾒つけられることはなく,⽬を逸らす顔と⽬を⾒つめる顔の組み合わせが重要なことが⽰された。

今後の展望・応⽤+社会実装の可能性

⽬があう顔に対して感度が⾼いということは,サイバースペースでのアバタの設計において注意を誘導する際に利⽤可能である。また,⽬が合う顔に対する感度は,⼈のコミュニケーション特性にも影響される可能性が有るので,コミュニケーション特性の推測や誘導・訓練にも利⽤可能である。

主要成果論⽂

Yamamoto, K., and Kitazaki, M. ICAT-EGVE 2019, Poster DOI: https://doi.org/10.2312/egve.20191292.