MagniFinger

論⽂概要

視認が困難な微細環境における⼈間の知覚・運動能⼒の拡張を⽬的に,指先搭載型の顕微鏡デバイスを提案する.広く⽤いられる光学顕微鏡が対物レンズと接眼レンズから構成されるのに対し,本研究では⾝体的な微⼩な移動操作の実現を⽬的に,約1 ミリメートルの球レンズを⽤いることでデバイスの⼩型化を図り,指先への装着が可能な顕微鏡の光学系を実現した.

特筆すべき研究成果

本研究では指先を⽤いて観察対象をなぞる操作で使うことのできる顕微鏡を実現した.この顕微鏡による拡⼤された視覚フィードバックを通じ,視覚の分解能が向上するだけでなく,移動操作についても数⼗マイクロメートル以下で⾏えることが実験的に明らかとなった.
本研究はAugmented Human 2019 Second Best Paper Award、第24回⽇本バーチャルリアリティ学会⼤会学術奨励賞(⼝頭発表部⾨)を受賞しました。

今後の展望・応⽤+社会実装の可能性

操作に⾝体の細やかな動きを取り⼊れた新たな顕微鏡としての⽤途に加え,微細な構造を撮像可能な⾼い拡⼤倍率を備えた⼩型計測装置として,ウェアラブルデバイス等への搭載が応⽤先として考えられる.さらに,画像処理との組み合わせにより,単に撮影像を得るだけでなく,観察対象の変位も計測可能であると考える.

主要成果論⽂

ANoriyasu Obushi, Sohei Wakisaka, Shunichi Kasahara, Katie Seaborn, Atsushi Hiyama, and Masahiko Inami. March 2019. Proceedings of the 10th Augmented Human International Conference 2019 DOI: https://doi.org/10.1145/3311823.3311859.